無責任ヒーロー


「気に入らないことはやらない。クビにされても平気」
こういう態度は、世界中どこの組織でも「無責任」と言われる。
クレイジーキャッツの映画で、植木等の演じていたキャラクターがまさにこれであった。日本中がサラリーマン化して、組織の「責任」にからめとられていった時代のヒーローである植木等の「無責任」は、ガンジーの非暴力主義そのものだったのである。
それゆえ、「責任」は無責任であり、「無責任」が真の意味での責任であるということになる。

―『ハラスメントは連鎖する 「しつけ」「教育」という呪縛

ハラスメントは連鎖する 「しつけ」「教育」という呪縛 (光文社新書)

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